こんにちは、chory_amamです!
2025年も春がやってきましたね。
園芸好きにとっては待ちに待った実生シーズンの到来!
きっと今ごろ全国の実生ラーたちが、集めに集めた種をせっせと撒いていることでしょう。
わたしも例にもれず、冬の間にコツコツと集めてきた種たちをこの春、一斉に撒きまくっております!
…が、しかし。
その中でもコミフォラ属の発芽率がとにかく悪い!!
毎年「撒いたけど出ない」「やっと出たけど1粒だけ」なんて声もよく聞きますよね。実際に私もかなり苦戦しました。
でも今回、色々と模索する中で発芽率が劇的に変わる播種方法を見つけてしまいました。
このブログでは、そんなコミフォラの発芽率を上げるための工夫と、実際に試した3種の種子の観察記録を、しっかりまとめていこうと思います!
発芽率を上げるにはコミフォラの殻あけが必要
コミフォラ属の植物を育てていると、ちょっと気になるのが「発芽率の低さ」。
というのも、コミフォラの種子は硬実種子(こうじつしゅし)のようで、種子のまわりを覆っている固い殻が、発芽の大きな壁になっているようです。
この固い種皮があることで、水分が内部に浸透しにくく、休眠状態から目覚めるのに時間がかかったり、運よく目覚めても、今度は硬い殻を破って根を出すのに苦戦してしまうという問題があるんです。
「それなら、いっそのこと最初から種皮をあけてあげればいいのでは?」
ということで、今回は少しパワープレイ的な方法で発芽率アップを狙ってみることにしました。
今回試した3種類のコミフォラの種子
あまり詳しい情報が見つからなかったので、手持ちの種子で実際に試してみることにしました。
今回扱ったのは以下の3種です
- コミフォラ・クラウセリアナ(Commiphora klausenii)
- コミフォラ・カタフ(Commiphora kataf)
- コミフォラ・モンストローサ(Commiphora monstrosa)
🌱 ポイント1:水に8時間つけて種皮を柔らかくする
殻あけをする前にまずは水にしっかり8時間以上浸けておくことで、種皮がふやけて柔らかくなり、作業しやすくなります。私は水につけずにあけたことがありますが、種皮が粉々に割れて中の胚が傷ついてしまったことがありました。8時間浸けるだけでも種皮の柔らかさは全然変わってくるので、しっかり水につけることが大切です。

🌱 ポイント2:ペンチではなくロッキングプライヤーを使う
硬い種皮を割るには道具も重要。ペンチでは力が一点にかかりすぎて危険なので、「ロッキングプライヤー」を使って、少しずつ力を入れるのがコツです。右上のつまみをゆっくり回して一定の圧力をかけていくと、ゆっくりと蓋が開いてくると思います。

🌱 ポイント3:2層の種皮、本体の“フタ”を開ける
コミフォラの種子には外皮と内側の殻の2層構造になっているものがあり、外側を割るだけでは発芽できないことも。最終的には本体を包む内側の「フタ」を開けることが重要です。胚が見えるかどうかを確認しながら、慎重に作業しましょう。

体感としては、種子のまんなかに見える線は外皮のときが多かったです。種子のちょい外側めがけてロッキングプライヤーで挟み込んであげましょう。

殻があいたら
ここまでくれば、あとはいつも通りの流れでOKです。
まずは、メネデール1000倍希釈液に約12時間浸けてあげることで、発芽のスイッチをしっかり入れてあげましょう。
この工程を挟むことで、根が出るスピードや発芽の安定感がグッと上がります。
準備が整ったら、あとは播種するだけ!
最近の私のマイブームは、キッチンペーパーに播種する方法。
管理がしやすくて発根の確認もしやすいので、おすすめです。
実際、うまく種皮を開けたものは早いと1日で根がニョキっと出てくることもあります。
何度やってもこの瞬間はうれしいですね!

いかがでしたでしょうか?
久しぶりのブログ更新になってしましましたが、こんな感じで2025年も実生してきた記録を上げていければと思います。ではでは!
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